吹田市の相続に強い税理士|一般的な相続税対策について
2025/01/20
1. 基礎控除を活用
概要
相続税には基礎控除額が設定されています。この基礎控除を超える財産に対して相続税が課税されます。
現行の基礎控除額(2025年現在)
3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)
対策方法
- 法定相続人を増やす:養子縁組により法定相続人を増やすことができる。ただし、税務上は養子の数が制限されています。
- 実子がいる場合:養子1人まで
- 実子がいない場合:養子2人まで
注意点
- 養子縁組は税務調査の対象になりやすいため、実態を伴う必要があります。
私見
相続税対策のためだけに、戸籍に手を入れることはお勧めしておりません。
2. 生前贈与の活用
概要
生前に財産を少しずつ贈与することで、相続財産を減らし相続税を抑えることができます。
主な贈与制度
- 暦年贈与
- 毎年110万円までは非課税で贈与可能。
- 相続時精算課税制度
- 一度に2,500万円までの贈与が非課税。ただし、相続時に相続財産として再計算される。
注意点
- 暦年贈与の場合、贈与者の死亡前7年以内の贈与は相続財産に組み込まれるため、早期から計画的に行うことが重要です。
- 相続時精算課税は使い勝手が限られるため、慎重な検討が必要です。
私見
時間は掛かるが、何気に一番効果的です。
ただし、現預金は老後の生活にとって非常に重要です。
したがって、現預金の贈与はできるだけ控えて、自社株や不動産等を積極的に事前に贈与していくことをお勧めしております。
3. 不動産活用
概要
現金を不動産に換えることで、評価額を引き下げ、相続税負担を軽減する方法です。
方法例
- 賃貸用不動産の購入
- 不動産の課税評価額(固定資産税評価額)は、現金よりも低くなります。
- 加えて、賃貸用不動産の場合、貸家建付地の評価減(約20%)が適用されます。
注意点
- 空室リスクや管理費用が発生するため、収益性や市場調査が重要です。
私見
現預金は老後の生活にとって非常に重要です。
余剰資金を十分に考慮し、収益物件の購入を検討することをお勧めいたします。
4. 生命保険の活用
概要
生命保険の非課税枠を活用する方法です。
非課税限度額
500万円 × 法定相続人の数
利点
- 相続発生時の納税資金として活用できる。
- 非課税枠が適用されるため、現金をそのまま残すよりも有利。
注意点
- 高額な保険料が発生する場合があるため、全体の資金計画が重要です。
私見
80代でも加入できる生命保険がございます。
もし、非課税限度額に余剰枠があるのであれば非常に効率的な節税対策になります。
5. 家族信託の活用
概要
家族信託は、認知症などのリスクを見据えた財産管理や相続対策として注目されています。
メリット
- 財産を信託することで、贈与や遺贈と異なり、相続開始後も財産の分配がスムーズに進む。
- 認知症リスクに備えた財産管理が可能。
注意点
- 専門家(司法書士や弁護士)の助けを借りる必要があり、手続きに時間と費用がかかる。
私見
場合によっては家族信託の受託者として自然人と異なり死亡することのない一般社団法人を設立することが有効な場合がございます。
6. 遺言書の作成
概要
遺言書を作成することで、相続財産の分割やトラブルを未然に防ぐことができます。
種類
- 自筆証書遺言
- 自分で書く遺言。簡単だが形式ミスのリスクあり。
- 公正証書遺言
- 公証役場で作成。法的に安全性が高い。
注意点
- 公正証書遺言の場合、作成費用が発生する。
- 遺言内容が不公平だと争族の原因となる。
私見
遺言書が必要な方、不要な方が存在します。
詳しくは、同内容のブログをご参照ください。
7. 株式や会社の事業承継
概要
自社株や事業承継の際には、後継者が相続税負担を軽減できる特例制度があります。
主な制度
- 事業承継税制(特例措置)
- 一定の要件を満たせば、相続税の納税を猶予・免除できる。
注意点
- 要件が厳しく、計画的な対応が必要。
私見
事業承継税制は、会社経営に関する状況が変わらなければ有効ですが、要件から外れると猶予されていた相続税の支払いが命じられます。
それゆえ、将来の重要な意思決定において水を差してしまう可能性があるため積極的にはお勧めしておりません。
その他確認が必要な事項
- 家族構成、資産内容、相続人の希望など、具体的な状況を把握する。
- 税理士や弁護士、不動産の専門家と相談し、実行可能な対策を組み立てる。
- 長期的な視点で見直しと調整を続ける。
ご不明点や詳しいアドバイスが必要な場合は、いつでもお声掛けください。
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