吹田市の相続に強い税理士|父と母が立て続けに亡くなった場合
2025/01/21
相続手続きが完了する前に、相続人の一人が亡くなることで、二重または多重の相続手続きが発生する状況を数次相続といいます。このような場合には注意すべき点がいくつかあります。以下にそのポイントをまとめます。
1. 遺産分割協議の進行状況を確認
- 最初の相続(一次相続)が完了していない場合、二次相続の分割方法が複雑になります。
- 一次相続の遺産分割協議が終わっていない場合は、まず一次相続を完了させる必要があります。
2. 相続関係図を作成
- 数次相続では関係者が増え、相続人の範囲が広がることがあります。
- 遺産分割協議を進めるためには、関係者全員を正確に特定することが重要です。
3. 相続人が増加する可能性を考慮
- 一次相続の相続人が亡くなると、その相続人の法定相続人も加わるため、関係者が増えます。
- 遺産分割協議書に全員の同意が必要となるため、交渉の手間が増える可能性があります。
4. 法定相続分の再計算
- 数次相続では、一次相続と二次相続で法定相続分が異なる場合があります。
- それぞれの遺産の分け方を正確に計算する必要があります。
5. 遺言書の有無を確認
- 一次相続人および二次相続人が遺言書を残している場合、遺言の内容が優先されます。
- 遺言書が複数ある場合は、それぞれの有効性を確認します。
6. 税務面の注意点
- 数次相続では相続税申告が複雑になります。特に以下を確認してください:
- 控除の適用:基礎控除や配偶者控除などが適用可能かどうか。
- 申告期限:数次相続ではそれぞれの相続発生から10か月以内に申告が必要。
- 二重課税の防止:一次相続の財産が二次相続で再び課税される場合、適切な処理を行います。
7. 不動産や金融資産の名義変更
- 数次相続では、一次相続分と二次相続分を考慮して、不動産や金融資産の名義変更を行う必要があります。
- 名義変更が遅れると、手続きが複雑化し、法定相続人の確認作業が増える可能性があります。
8. 専門家の活用
- 弁護士や税理士、司法書士に相談すると、スムーズに手続きを進められます。
- 特に税務計算や遺産分割協議書の作成は専門的な知識が必要です。
数次相続は手続きが煩雑で、相続人間の合意形成も難しくなる場合が多いため、早めに専門家に相談することをお勧めします。
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